後部座席を取り外し、その空いたスペースに簡易的なサブバッテリーシステムを構築してみました。
私がいう簡易的というのは、走行充電器なし、ソーラー充電なしでサブバッテリーの充電については、家かキャンプ場の電源から充電するタイプの仕様です。
これだけなら、もはやポータブル電源で良いような気もしますが、使い勝手を考えて、室内の壁にコンセントを取り付けました。
キャンプ場の交流電源を使用する場合は、車の後ろのリアバンパーに取り付けた外部コンセントから給電するとサブバッテリーから自動的に交流電源に切り替わるシステムにしました。
また、外部コンセントからサブバッテリーを充電できるようにしました。
サブバッテリーはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの12V100Ah2台並列接続(2560W)で総工費約12万円でした。

後部座席を外し、床を作る
DA17V(エブリイ)の後部座席取り外し方は、後部座席シート下の固定ボルトカバーを外すと、14mmの六角ボルトが見えます。
1席につき2歩ずつの計4本の六角ボルトを外すと簡単に後部座席が取り外せます。
ただし、座席を常時取り外したままだと構造変更申請をしないと車検が通らないので、サブバッテリーシステムは簡単に取り外せる仕様で作成します。

後部座席を取り外すと、取り外したところが空間になるので、その部分を蓋をするための床を作成します。
この床についても簡単に取り外し可能な仕様で作成します。
ツーバイフォー材とコンパネと調整束をホームセンターで購入してきて床を作ります。


めちゃくちゃ簡単な仕様ですが、どうでしょうか?笑
材料は、ツーバイフォー材の一番長い1820㎜×2本、その半分くらいのやつが1本
そして、床部分のコンパネ2枚と調整束が4個あとはネジ釘必要数くらいです。
丁度、家にあまりものがあったのでそれで作成しました。


サブバッテリーシステムの基本構成を考える
冒頭に述べたとおり、走行充電器とソーラー充電は取り付けない簡易的で安価なサブバッテリーシステムにします。
この車で使う電気機器としては、冷蔵庫、コンパクト炊飯器、スマホやパソコン、扇風機、FFヒーター、ドライヤー、IH鍋くらいなので、同時使用しなければ1000Wのインバーターで賄えます。一番電力を使うのは、ドライヤーと圧力鍋で約800Wです。コンパクト炊飯器が250Wで冷蔵庫とFFヒーターが約40Wです。
12V100Aのバッテリー2台並列接続なので容量は2560Wとなります。
冷蔵庫のみの使用ならば、2560W÷40W=64時間なので夏場でも2泊3日はいけそうですね。
各機器を接続する電気配線の太さですが、LiTimeさんの12V1000Wインバーターに同梱されていたKIVケーブルが14SQだったので私はこれで統一することにしました。
しかし安全面を考慮するともうワンサイズ上の22SQの方が良かったようです。
接続する電気配線の太さの計算式ですが、
12V1000Wインバーターなので、使える電流量の最大値は1000W÷12V=83.3Aとなります。電気配線の許容電流は少なくとも83.3A以上の容量が必要となります。14SQの許容電流は一般的な目安としては単芯で88A前後のようです。余裕をみて22SQ(約125A)なら安心ですね。
安全のために、バッテリーのプラス端子直近に12V80Aのブレーカーを取り付けました。
使える電流の合計値(83A)<配線の許容電流(88A)>ブレーカーの定格電流(80A)となります。

ややこしい図ですみません!わかりやく作成できないです。笑
赤線がプラスで黒線がマイナスです。
まずは、黒線のマイナスから流れを説明します。
2台のバッテリーを並列接続するのは一番最後にするとして、バッテリーのマイナスから
①バッテリーマイナス → ②キルスイッチ → ③シャント(バッテリーモニターに同梱)→ ④マイナスバスバー(バスバーとは電気の線を集約する板状のもの)
次にバッテリーのプラスから
①バッテリープラス → ②80Aブレーカー → ③プラスバスバー
基本的な部分は接続できました。次に負荷となる機器を接続します。
最終的なかたちは以下の写真のとおりです。

負荷となる機器の接続及び電源切替スイッチを接続する
負荷となる機器をプラスとマイナスのバスバーに接続します。
負荷となる機器は、①1000Wインバーター ②サブバッテリーを充電するための「14.6V 20A充電器」です。
あとは、車内でスマホやライトを充電するための③12V充電器と④FFヒーター⑤冷蔵庫、この5種類がバスバーに接続されます。
次に電源切替スイッチ(スイッチングコントローラーモジュール)の取り付けです。

右側の配線が車内のコンセントにつながります。
左側の配線は2本ありますが、上側の黒と白の配線が「主の配線」となるので優先的に使用されます。こちらは、車の後ろのバンパーに取り付けた外部コンセントにつながっています。
左側の配線の下側の黒と白の配線が「副の配線」となるもので、サブバッテリーシステムにつながっています。
よって、キャンプ場なんかで、交流電源を外部コンセントにつないでいるときは、交流電源から車内のコンセントへ優先的に電気が供給され、交流電源につながっていないときは、サブバッテリーシステムから自動的に電気が供給されるシステムになっています。
車内コンセントを壁に取り付け
ここまで、出来上がってきたら、2台のバッテリーを並列接続して各機器の作動確認をしてみます。
車内コンセントは以下のものを購入しました。
このコンセントはかなり厚み(約4cm)があるのでツーバーフォー材にとりつけてから壁付けすることにしました。なお、木材の裏側は排熱のためにくり抜いています。

配線については、交流電源なので、VVFケーブル(グレー色の線)の2芯1.6です。
電源切替スイッチから直接この車内コンセントに接続すると、サブバッテリーシステムを車外へ取り外せなくなるので、取り出しやすい位置で配線が分離できるようにコンセント接続しておきます。

配線の取り回しですが、電源切替スイッチからコンセントまでの経路はジャッキ収納場所を経由して床の鉄板に穴をあけて車内コンセントまで配線しました。



VVFケーブルが3本ありますが、1本が車内の壁面に取り付けたコンセントへ
あと2本が車外の後ろのバンパーに取り付けたコンセントへ配線します。一つが外部電源を取り込むためのもので、もう一つがサブバッテリーを充電するための電源となります。
バッテリーモニターの取り付け・シャントへ電源ケーブルの取り付け
バッテリーモニターはシャントから付属の6mシールドワイヤーでモニタースクリーンに接続します。


とりあえず、仮付けしときます。自作で取り付けステーを作成する必要があります。
配線の取り回しについては、できるだけ隠蔽配線にしました。
次にシャントに電源ケーブルを取り付けます。これも付属の20AWG 1m電源ケーブルでシャントに取り付けますが、シャントへの取り付けは付属の精密ドライバーで取り付けます。
プラスバスバーへの接続はM8の端子で取り付けます。

外部コンセントのバンパーへの取り付け
これは少し躊躇しますが、リアパンパーに穴を開けてコンセントを取り付けます。



配線については、荷室の隅っこにドリルで穴を開けて配線を通しました。

外部コンセントは差し込み口が2ヶ所あり、一つはキャンプ場やRVパークで電源供給できるときに使用する100Vの交流電源です。これはここから給電すると車内のサブバッテリーを使用せずに、自動的に直接車内コンセントへ給電することができます。
もう一つはサブバッテリーを充電するためのコンセントです。こちらのコンセントは家の車庫で充電中に外し忘れて車を発進させても壊れないようにマグネット式コンセントにしました。


両側がオスの延長コードを自作しておく必要があります。


これなら、充電中に万が一、コンセントを外し忘れて車を発進させても壊れることはありません。

試しに充電中に車を発進させてみましたが、容易にマグネット式コンセントは離脱しました。
バッテリーモニターの設定

バッテリーモニターの設定をします。

このサブバッテリーシステムは12V100Aの2台並列接続なので、CAPを200Ahに設定しました。その他の設定項目は取扱説明書どおりとしました。
次に満充電の状態で以下の設定をします。

次に完全にサブバッテリーを空にして以下の設定をします。

3日(約20時間)で仕上がりました。KIVケーブルが割と高価なので、なるべく配線が短くなるように配置を考えながら作成しました。
ポータブル電源の方がシンプルで安全かもしれませんが、車に穴をあけて配線してもよいなら、このシステムの方が使い勝手は良いと思われますが、いかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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